2016年の始めに1バレルが30ドルであったことを記憶している。
気づけば直近では60ドル台に上昇している。
100ドルを超える価格からシェールオイルの登場・増産により瞬く間に値下がりを始め
その後産油国のシェア確保のためシェールオイル生産が採算割れとなり撤退する事業者をまっていた。
その間にシェールオイル事業者の淘汰が始まり、リグ停止が拡大したのは記憶に新しい。
景気回復に伴う需要増加と大規模な生産調整により60ドル台に上昇している。
この影響は、エネルギーコストに素直に反映されている。
電気・ガスの燃料調達コストに直結する。
3ヶ月遅れになるというものの、値下がり傾向が続いた電気・ガスの燃料料調整費は、再び上昇する。
ますます、エネルギーを上手に使う仕掛け(機械設備・装置)と仕組み(マネジメント)の必要がある。
私達は、仕掛けを導入する際には賢い選択をしたい。
同時に、仕組みを構築する際には、仕掛けの導入と同様に自前主義に拘らずに
「時間」を検討材料に入れて選ぶ必要がある。
目の前に提示されるコストは目に入るが、コストに目を奪われて「時間」を浪費する事がおきる。
交通手段の選択を例に考えてみよう
手段は大きく4つある。
歩いても目的地には行けるが、自動車や鉄道・航空機を利用すればもっと早く目的地に到着できる。
どの交通手段を選択するかの基準は「時間」と「コスト」の2つになると思う。
勿論、コストだけで選ぶ方法もある。
東京~大阪を徒歩で移動したら、宿泊が必要になる。時間も掛かるしコストもかかる。
一見もっともコストが掛からないように見えて、実は最もコストが掛かる手段となってしまう。
ゆえに現実的には高速バスが最もローコストとなるが、これも移動に9時間以上掛かるから、仕事にはならない。
快速列車や各駅停車の電車で鉄道移動する場合も,同じく9時間以上かかるから同様に仕事にならない。
現実的には新幹線や飛行機で移動することを選択する。
つまり、時間を買っている。
目的を明確にすれば、時間を買うという検討が必要だと言うことが理解出来るであろう。
省エネにおいても同じである。
省エネプロフェッショナルの支援を受ける事で得られるメリットは大きく 3つある。
1)目的達成までの時間の短縮である。
2)省エネに関する分野での知識の「量」と「質」の違い。
3)省エネの結果として得られる利益の総額。
貴方の選択のお役に立てば幸いに思う。