国策による電力市場の開放により、新電力との競争が激化する中、電力会社が顧客確保の目的で
大口ユーザーに対して省エネ支援を無料で行うサービスを提供している。
しかし、すこぶる評判が悪いのは何故か?
弊社に寄せられた話で想定すると、もっともな理由が見えてきた。
1)電力会社は、発電・送電のプロである。
「電気の使い方は素人」である。
したがって、需要家毎に異なる電気の使い方の指導をするノウハウは持っていない。
彼等が持っているノウハウは、発電・送電だけで、メーターまでのノウハウはある。
しかし、メーターから先の事は、実は知らない。
2)需要家側の錯覚
無料だし、電力会社だから専門家に違いないとの錯覚で依頼をしている。
以上の2点から、需要家が真に欲しているサービスは、何ら提供されない。
ゆえに、需要家は期待が大きかっただけに落胆も大きい。
かくして、電力会社が大口ユーザーに行う「無料省エネ支援」は評判が悪いのであろう。
考えて見れば、病院ではなく薬局に行って診察を依頼するに等しいのではないだろうか。
「省エネコンサル」を名乗る会社は多いが、実態が伴わない。
素人目には、もっともと思われてしまう典型がこうした電力会社の省エネ指導である。
実際に、弊社が展示会に出展したときに、真先にノウハウを得ようとやってくるのが電力会社である。
しかも複数名で、色々な電力会社が来場される。
これは、ノウハウが無くて困っていることを物語る、と私は感じる。
私は、原発の設計も運転もできない。送電網の運用もやった事がない。
しかし、省エネ診断と省エネの支援ならプロとしてのサービスを提供し
必ず期待以上の支援により成果を創る事ができる。
御関心を頂ければ幸いです。