省エネの進め方が分からない。
これは初めて省エネに取り組む方の共通の悩みです。
しかし、これは省エネに限ったことではなく、初めての事は何においても分からないのが常です。
例えば、簿記の仕訳でも同じで、初めての方はどこから手をつけるのか
何を覚える必要があるのか否か、全く見当がつかない。
そこで、インターネットで探してみると、それらしき「やり方」が出てくるものの、どれも物足りないとかで
探し始めると、丁寧に書いてあるけれど「専門用語」に遭遇して余計に分からなくなる。
ついには調べる前よりも困ってしまう事も多い。
でも、近道がある。
それは、全体観を掴む事である。省エネの進め方もこれと同じで、全体観を掴み目的を定め、ゴールを設定すること。
その後に現状を把握して現在地を知ること。
現在地とゴールの間だのギャップを埋める手段・方法・体制・予算・社内・社外の人的資源を使い
計画を立てて実行することである。
やったことが無い人の理想論を見ないこと
騙されやすい言葉は、
「トップダウンで取り組む」
「現場第一主義」
「全員参加」
「使って入る人が一番知っている」
「事例発表」
などのタイトルで書かれている助言に、あなたが参考になるものはない。
1) トップダウンで取り組む
そもそも経営者にボトムアップで省エネを提案して実施まで持ち込むのは容易ではない。
経営者に関心がなければ、やっても長続きしない。
ゆえに経営者が「やる気」で強い意志を示せば、大きな成果が期待できるなどという事を書いているサイトは最初から読むに
値しない。
2) 現場第一主義とか現場・現物・現実主義
現場の実情をよく見て、現物のデータに基づき、
どこでエネルギーのロスやムダが発生しているかを客観的にデータにとりまとめ
現実にあった対策を たてる。
その通りであるが、それは理想であり机上論である。
なぜなら、それで出来るなら、もうとっくに出来ているはずだ。出来ないのは貴方のせいでは無く、机上論で実効性が無いからである。 現場の実情を見ても何も気がつかない状態「壁のシミが模様に見えている」状態であるから、気づく事もない。
現物のデータがあるなら良いが、通常まともなデータは計測しなければ得られない。計測器があって、常時計測して記録していなければデータはない。
データが無いからロスもムダも見えない。主観的にも客観的にも見る事ができないから、まとめられない。
ゆえに現実に合った対策はできないのである。
いくら最もらしく書いてあっても、計測データがなければ出来ないのである。
自前主義は、時間とお金に余裕がある会社がやれば良い。
出来ない事をできるようにするためには、外部リソースを使うのが一番の近道である。
3) エネルギーを使っている人が、使用状況を一番良く知っていると思うのは間違い。
そもそも意識して使っている人は少なく、ましてや使用量など計測しない限り分からない。
机上論の典型でまともに取り合わないことが賢明である。
4)全員参加型
全員参加型は理想であるが、最初から全員参加型を意識しすぎて回るものも回らない。
「2・6・2の法則」を知らない人が、机上で考えついた理想論で直ちに空中分解する空論である。
5) 事例研究(事例発表の見学)
貴方の会社にピッタリ当て嵌まる事例はない。
参考になりそうな事例はある。参考となるか否かは、判断が出来る人が聞けばわかる。
仮に参考となったとしても実施に至る道には障害が多い。そして、貴方一人で突破できる障害は少ない。
本当に省エネを最も近道で実現するには、プロの力を借りることである。
役に立たないサイトを眺めて考え込むなら省エネルギー相談地域プラットホームを利用すると良い。
今なら30都府県に省エネルギー相談地域プラットホームが設けられて、専門家による無料の支援が受けられる。
例えば、東京であれば一般社団エコファーム推進機構(文京区湯島)がある。利用されるのも一法であろう。
エコエナジーでは無料の相談は実施していない。
しかし、エコファーム推進機構で専門家登録されているため、同機構での相談は中小企業であれば無料となる。
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