セミナー開催報告「事業者クラス分け評価制度のしくみと仕掛け」について

2018年2月15日(木)、一般財団法人省エネルギーセンター主催「ENEX2018」にて、弊社代表コンサルタント 伊藤智教が特別講演をいたしました。

年度末を控えたお忙しい時期に、また、例年よりも冷たい風が吹きつける中にもかかわらず、ご来場くださいました多くの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

タイトルは、『Bクラス』評価をもらって困っている方と『Sクラス』入りを目指している方へ、サブタイトルを「9割の人が知らない仕組みと仕掛け」として、制度開始から丸2年が経過した「事業者クラス分け評価制度」について、その現状と今後想定され得るケース、今のうちにすべき具体的な対策など、ポイントを絞ってお伝え致しました。

 

「事業者クラス分け評価制度」。

より一層のエネルギー使用の合理化を促進するために開始された制度も、開始から2年が経過しました。

2度目の報告では、早くも「Sクラス」事業者数が10%減少し、「Aクラス」「Bクラス」事業者が増加しています。

 

講演は、そもそもなぜ、AクラスあるいはSクラスになりたいのか、クラスが上がることのメリットは何かという視点に立ち、「省エネ」あるいは「省エネに取り組むこと」の意義や価値を確認するところから始まりました。続いて、制度が誕生した背景や省エネ法のスキームを改めて確認するとともに、制度そのものの仕組みや現状の把握を行いました。

その上で、5年間Sクラスを維持するためのポイント、SクラスやAクラスを現状維持していても起こりうること、クラス落ちしてしまう本当の理由、クラス落ちを回避する対策や考え方等について、具体的な数値を用いてお伝えしました。

ご参加いただきました皆様には、ご理解いただけたものと思います。

 

 

一見すると、Bクラス評価をもらって困っている方がBクラスを脱却する方法と、Sクラス入りを目指している方がSクラスを目指す方法は、立ち位置が異なりますので、別々の方法があるように思われます。しかし、エコエナジーでは、この両者の解は、本質的には同じであるとお話ししております。Sクラスをどのようにしたら維持できるのかと困っている事業者様においても同様です。

 

エコエナジーでは、省エネ法は企業の利益づくりを応援してくれる法律であり、法定実務はそのためのマネジメントシステムであるとの視座に立ってご支援をさせて頂いております。事業者クラス分け評価制度も同じです。

ポイントは、法律や制度をどのように捉え、自社の中でどのように位置づけ、経営計画や施策、具体的業務に織り込んでいくかにあります。

 

常々、「どのように対応したらよいのか、わからない」といった担当者からの声を

よく耳にしていたことから、この度のセミナー開催に至りましたが、来場者の皆様からも、

「査察がありました。全ての工場にチェックが入りましたが、今後どのようにしたら原単位を削減できるのか正直わからなかったので、参加しました。」

「今年はなんとかSクラスを維持できるけれど、来年はどうなるかわからない。

しかも相談できる人もいないので参加しました。」

「自分なりに理解して対応しているが、その解釈と実務が正しくできているのかわからない」

「担当者として各部署から上がってくる数値を調整して報告書を作成しているが、これがどのように省エネになっているのかわからない。本当の意味で省エネできているとは思えない。」等、

戸惑いの声も多数寄せられました。

 

そのような参加者の皆様から、セミナー終了後には                        

「参加してよかった」

「実務の具体的な対応策がわかってよかった。」

「自社に必要な解決策がよくわかった」等、ご感想をたくさんお寄せいただきました。

大変ありがたく、嬉しく思っております。

 

自社に何が不足しているから「Bクラス」評価なのか、「Sクラス」入りするために必要な要素とは何か。

ご参加いただきました関係者の皆様すべての事業所において、お役立て頂き、省エネの効果により利益づくりが一層進展なされますことを心よりお祈り申し上げます。